帰り道。
空を見上げると、一面星屑。
彩は星が好きらしい。ずっと星座の話をしている。
俺はそれを隣で頷きながら聞く。
あ、そういや…。
「お前、俺んちこいよ!」
「っえ?」
もうちょいで駅に着くというところで、俺は彩の腕を引っ張り伺う。
彩の顔はみるみるうちに真っ赤になっていく。
って、ちょ…っと待て。
「ち、ちっげえよ!変な意味じゃなくて!」
つられて俺の顔が赤くなる。気分は…………おう。悪くねえ。
「う、ええ、よいちゃんに連絡する…!」
よいちゃんとは、小鳥の家の先生らしい。一番仲のいい先生、だとか。