「来ないの??じゃあ輝か駿単車かしてくんね?」

「何で?お前のは?」

兄貴に壊された、と低いトーンで話す莉玖。
莉玖の兄貴は色々とやばい。怒らせると人殺しをおこすような厄介な奴。

「俺ら体力つけるために、徒歩できてんだよな。わりぃ!」

パンッと顔の前で手を合わせ、上目で謝る。

「いいよいいよ、じゃ、裕也ニケツで!」

「へいへい!じゃ、また連絡する!またな!」

裕也と莉玖が丁度行って見えなくなった時、
一時限目終了の鐘がなった。