ヒィヒィと、笑いが止まらないまま階段を昇って
2階につくと、廊下に同じクラスの奴が、2人座りこんでいた。

「お!来た!輝と駿!」

金髪青メッシュで、ジャージ姿の大出裕也。
明るい茶髪の金丸莉玖。

此奴らは俺と駿のイツメンってやつ。

俺ら四人は、先生に目ェつけられてるどころか、
警察沙汰になってる屑野郎だ。屑。屑。

「ま、ズバ抜けでいい子でイケメンは俺だがな!!」

は?と繰り返し言っていく此奴ら。
おっと…、また心の声が外に…。いかん癖だ。

「俺っちこの後、美紀チャンとデートなんだよね。」

このチャッラチャラの女遊びが激しいチンピラは莉玖だ。
高校に入って仲よくなった。
根は真面目で、すげえいい奴。いざとなったらな。

「俺も行こうかな、気分によるけど一応美紀チャンのダチ連れてきといて」

「駿と輝は?」

俺が首振ると、駿も首を振り断った。