昨日の出来事を丁寧に説明していると、

ある光景が目に入った。

丁度信号が見えるとこまで辿り着くと、
どうやら男三人が女をナンパしている。
なんつー強引な…。
男一人が女の腰を撫でまわしてる。

…ん?…あの女…………。

「ッ!沙羅!!」

「え?」

俺は一目散にその男達の傍へと走って行った。
近くまで行くと、会話が耳に入った。

「どうせ学校サボるんちゃうの?俺らと周ろうや!」

「ちょっ、離せっ!」

ドカッ!

俺は自分の持っていたスクバを思い切り関西弁男にぶつけた。

「テメェ!沙羅に気安く触ってんじゃねえぞコラァ!!」

関西弁男が蹲っていると、サイドの男…
金髪Aが俺の胸ぐらを掴んだ。

「何だお前?どこ高だ?」

「北高だ!!」

左膝で相手の渠をけっ飛ばしたら、今度は前髪アップ男…
前髪Bが俺の頬を思い切り殴った。