傑は、笑っていた。

「お前はバカか。お前にはそんなことできない。だって、そういう性格だからさ。」

そう言って、傑は夜空を見上げた。

「でも、そんなことさせないから。俺がお前の星になるから。だから、お前は俺だけ見てればいいの。」

そう言って、私の頭をぐしゃぐしゃにした。

私は、本当に傑に助けられるね。

ごめんね、私はそんなに強くないから。

でも、優しさだけは持っていると思うから。

「傑…」

私は傑を力いっぱい抱きしめた。
やっぱり、傑はとても暖かった。

「傑、来週の日曜日、すいパラね。」

「えっ、なんでよ~ケーキさっき食べたじゃん。」

「さっきのは、杏菜さんからでしょ。」

傑はしょうがないなぁって言いながら、
「じゃあ、今度の日曜日ね。」


傑、杏菜さんありがとう。あっ、陸上部のみなさんもね。


あれれ、なんか、1人足りない気がする…


「あっ。今日実樹の誕生日だ。やべぇー明日殴られる。」

そうです、犯人はコイツです。武瑠くん。