私は陸上部のみんなと一緒に食堂に行った。

白い箱を持ってニコニコと…


「姉貴、ありがとう。実樹も喜んでくれたわ。」

「でも、良かった。うまく行ったね。はぁ、実樹ちゃんもあんな笑顔取り戻してあげたいわね。」

「あいつは充分苦しんだ。だから、今は少し休む時間だよ。俺も頑張らないとな、実樹のためにも…」

「我ながら、いい弟だな。ちゃんと守ってあげなよ。」

傑は、わかってると言って、杏菜の帰るところを見送った。