驚いた…

そこには、大きなチョコレートケーキがあり、その真ん中には…

『実樹ちゃんお誕生日おめでとう』

と、書いていた。

私は、傑の顔を見た。

「お誕生日おめでとう、実樹」

そう言って、ニッコリ微笑んだ。

これはそうすると、そうだね。

サプライズ…

だね。

その時、陸上部のみんながクラッカーを鳴らし、歌を歌ってくれた。

杏菜さんも「実樹ちゃんおめでとう」と手を叩いていた。

傑は、私の頭をポンポンと叩いて、笑っていた。

そうだね。今日は私が生まれた日。

そして、こんなにみんなが私をお祝いしてくれた特別な日。

幸せを感じだ。辛いだけじゃないよね。

こうやって幸せを感じる日だってあるよね。