そんな、朝から始まりお昼になって香純とお弁当を食べてるとき、私はふと外を見た。

「武瑠君、また走ってるね。」

わたしの、席は窓際で、外のグランドが、見えていました。そして、春風感じながら走っていたのが、武瑠でした。

「本当、あいつは走るのが好きなんだな…」

遠い私でもわかりました。武瑠の顔はとってもキラキラ輝いていました。

私も、また、キラキラ輝いた、輝きを手に戻すことができるのでしょうか。

「こら、また、悩まない。」

って、なんか、傑の声が聞こえた気がしたけど…

「きゃー、傑さん。なんで??」

香純が、なんか、言っているなぁって思ったら、えっ、はぁ??

「…なんでいるの?」

私は、目の前にいる、傑を冷たい目で見つめていた。
そして、傑の手の中には、お弁当箱があった。
もしや…

「武瑠にこれ、お願い。あいつ、弁当持ってこなかったみたいでさ。じゃあ、よろしくね実樹ちゃん(笑)」

私は、傑からお弁当箱を受け取って、当分のあいだ、口を開けていた。

周りは、きゃーきゃー言ってるけど、なんにも聞こえない。

お弁当箱を窓から投げようとしたら、香純に止められた。

「実樹~!!」

お昼にちゃんと届けました。
私じゃなくて、香純ですがね。