出会いというよりは、その日初めて話したって感じだ。
「今日誕生日なんだ!おめでとーっ」
「せんきゅっ!誕プレくれよな!」
「ずぅずぅしい奴だなーっ!しょうがないなぁ。」
「お!お前いいやつじゃん!名前なんだっけ?」
「ひっどー!覚えてよーっ!空だよ!加藤空!優くんでしょ?」
「優でいいよ。空!」
どきっとした。
私が名前を呼び捨てにされたのは、女子以外で初めてだった。