ずっと貴方と~暴走族と甘い恋~





「流夢、悪かったって」



「なあ、機嫌直せよ」



私の頭を撫でながら、私の機嫌取りをしている憐



「もぅ、夜しか激しくしねぇって」



なっ!なんでそんな恥ずかしいことをすらっと言えるかな⁈



「なぁ、絶対ぇ夜しか激しくしねぇ」



はぁ、まだ言ってる



そりゃあ、ヤることを許した私も悪いけどさ、あんなに激しくしなくても!



「あ"ーしょうがねぇだろ。流夢が可愛かったんだから。抑えきかなかったんだよ…」



なっ、なんでそんなこと言うかな。



そんなこと言われたら



「もういいよ」



許しちゃうじゃん



「本当か?」



「ぅん」



さっきとは違いキラキラした笑顔で私の頭を撫で、キスをした







許してから今日は倉庫に行く日だと聞き、急いで準備を済ませた



学校は休んだ



外に出るとすでにつばきさんが。



「おはようございます。総長、流夢さん」



「あぁ」「おはようございます」



つばきさんとの挨拶を済ませ、車に乗る



そして車は出発した



しばらくして、倉庫についた



やっぱり外に、ちらほらヤンキー君たちがいるんだね



私たちが歩いていると気づいたのか、座って話していた人たちがバッと立って、「総長、流夢さん。はよっす!」



と挨拶をしてくれる



「あぁ」「おはよう」



私たちも挨拶を済ませ、幹部たちが集まっているであろう部屋に向かった







ガチャ



ドアを開けるといきなり抱きついてきた、春と竜



うん。可愛い



春「流夢ちゃん、総長おはよ〜!」



竜「流夢ちゃん、総長おはよ」



(これからカッコの前に分かりやすく名前をつけて行きます)



颯太「はよー流夢、総長」



颯「おはようございます」



流「おはようみんな」



憐「はよ」



それぞれ挨拶を済ませる



春「流夢ちゃん会いたかったよ〜」



竜「俺も会いたかった。」



か、可愛すぎる…



流「私も会いたかったよ」



2人をギューッと抱きしめる



抱きしめられている2人は嬉しそうだけど、颯と颯太は顔が青くなっている



そして、私の後ろからは殺気が…



憐「お前ら離れろ」



低ーい声で言われ、春と竜が離れていく



春「もぉっ!憐は独占欲強いんだから」



竜「もうちょっとギュッてしたかった」



流「2人可愛いなぁ。もう一回ギュッてしちゃダメ?」



憐に言ってみる



憐「あ"?ダメに決まってんだろ」



ですよね…



ぶーと膨れていると憐がしびれを切らした?のか、



憐「俺になら抱きついてもいいぞ」



とニコニコの笑顔で言われた



まぁ、今誰かに抱きつきたい気分だし憐でいいやと思い、ギュッと抱きつく







憐「は?」



春竜「いいなぁー」



颯と颯太は笑っている



私が一番わからないのは、俺になら抱きついてもいいぞって言った憐が何故ポカーンとしているかなんだけど。



流「憐、なんでポカーンってしてるのよ」



憐「いや、まさかマジで抱きついてくるとは思わなかった」



はぁ?自分で言ったんでしょ



流「いや?嫌ならいいけど…」



憐から離れようとした途端、憐の腕が腰にまきついてきて



憐「誰もいやって言ってねぇだろ」



と耳元で囁かれた



颯「あの、イチャつくのは家でやってください。」



颯の冷静な声が聞こえてきて、はっとする



そうだ、ここ倉庫じゃん



流「ご、ごめんなさいっ」



恥ずかしくなりバッと憐から離れた



憐は何事もなかったように、私の手を引きソファーに座り、足の間に私を座らせた







颯「あ、総長たちがイチャイチャするので忘れていましたが…」



っ!///そんなこと言わなくていいのに!



颯は腹黒だー



憐「なに百面相してんだよ」



颯のことを考えていると、百面相してたらしい。



流「別に…」



颯「はい。おしゃべりはここまでにして、」



颯が喋ったんじゃん。



颯「明日の17時ごろにNo.5の鬼獣(きじゅう)が攻めてきます。」



春「えーNo.5のくせに〜めんどくさーい」



春、バカにしすぎでしょ



竜「久しぶりに殺れる。楽しみ…」



竜、怖いよ…



颯太「よっしゃっ!」



気合いはいってるんだね。



憐「そうか」



憐、いつも通りだね



憐「流夢、」



流「なに?」



憐「明日は倉庫にはお前を連れて行けねぇから、家で待ってろ」



憐が真剣に言うものだから私は



流「うん」



頷くしかできないんだ







それからみんなと喋っていたらいつの間にかここにきて5時間も経っていた



辺りはもう真っ暗で…



冬だから、暗くなるのが早いのか。



まぁ、まだ11月だから雪は降ってないんだけどね



憐「流夢、そろそろかえるか?」



流「うん」



そろそろ喋ることもなくなり、帰ることにした



春「えーもう流夢ちゃん帰っちゃうの?」



春が可愛い顔を私に向けて言ってくる



ゔっ…そんな顔で言わないでよ…



その顔、私弱いんだから…


流「うん…ごめんね…」



なんか、悪いことしてないのに罪悪感があるんだけど…



竜「流夢ちゃん。またね…」



私がそんなことを考えていると、その思考を止めてくれたのは竜



流「うん。またね竜」



颯「また、流夢さん、総長」



颯太「じゃあなー総長、流夢」



流夢、憐「おう(うん)」



みんなとお別れして、部屋を出る



憐と手をつなぎながら階段を降りる



それに気づいたヤンキーくんたちが立ち上がり、「総長、流夢さんさよならっす!」と大きい声で挨拶をしてくれる



流夢「うん、またね」



わたしもあいさつをかえす



いつからかそんな毎日が私の中で当たり前になっていた







外に出て憐のバイクが置いてあるところに向かう



帰りはいつもバイクだ



なんで帰りだけバイクなのかと聞いたら



「帰りぐらいお前と2人でいてぇ」



なんて言われた



家帰ったらどっちみち2人なんだけどね



まぁ、そんなところも可愛くて好き



え、惚気んなって?ごめんごめん



バイクが置いてある場所について、いつものように憐が私をバイクに乗せ、ヘルメットをかぶせてくれる



そして憐もバイクに乗り、発進した



私的にこの時間が好きだ



憐にくっついてられるじゃん?



いつもは憐がくっついてくるけど、この時は自分からくっつけるからね







しばらくして家に着いた



憐がバイクからおり、私を下ろす



私のヘルメットを取りバイクに置いて、私の手を握り部屋に入って行った



流「はぁーー今日は結構喋ったね」



憐「あぁ」



流「ん"ー暇だからお風呂入ってくるね」



私がそう言い、風呂場へ行こうと歩き出すと憐も着いてくる



風呂場に着いて憐の方に向き憐に言う



流「なんでついてくるの」



憐「あ?一緒に入るからに決まってんだろ」



さも当たり前かのように言う憐



流「今日は一緒に入んない」



私が宣言すると案の定憐の機嫌が悪くなる



憐「あ"ぁ?んでだ」



流「なんとなく?」



憐「なんとなくだと?そんな理由だったら一緒に入る」



そう言って服を脱ぎ出す憐



流「いやいや!ちょっと待って!」



上の服を脱ぎ終えた憐を止める



憐「そんなに俺と入るのはいやか」



眉間にしわを寄せ、私を見ながら言う



流「うん。いや」



思ったことをはっきり言うともっと眉間にシワを寄せた



あーあんなにシワ寄せたら後が残っちゃうのに。



そう思い憐に近づき、眉間のシワを伸ばしてあげようと手を眉間に置いた。



パシッ



その手を憐に掴まれる







流「どうしたの?」



憐「…」



流「ねぇってば!」



憐「…」



こいつ…何も喋らないじゃん



てか、掴まれてる手首が痛い



流「憐、痛いよ」



痛いと訴えてみても緩まない手



流「痛いってば」



イライラしてきた私は、睨みながら言う



すると手が少し緩んだ



憐「そんなにいやか」



流「…」



憐「俺が嫌いか」



なんでそうゆう方向にいくかな



流「嫌いじゃない。けど、今の憐は嫌いだよ」



イライラしていたから、つい「嫌い」と言ってしまった



憐「ざけんな。」



そう言って私の腕を引き、憐の方に引き寄せられた



流「離して」



私がそう言うともっと機嫌が悪くなった憐。



腕を掴まれ強引に顎を掴み上げたとおもったら、今までされたことのないような激しいキスが降ってきた