それからずっと憐は私を抱きしめたまま
しかも、ずっと「好きだ」とか「すげぇ嬉しい」とかずっと言ってくる
そんなに言われたら照れるんだけど///
「れーん、そろそろ離してよ」
暇になってきた私は憐に言う
「いや、もうちょっと」
…なんか憐、甘くない?可愛い…
「お腹空いたから離して。なんか作る」
そう言うとパッと離してくれた
そんなすんなりと離してくれるとは思わなかった私はちょっとビックリ
憐を見てみると…キラキラした目をこちらに向けて私を見ていた
「な、なに?」
「流夢ご飯作ってくれんだろ?」
「うん。」
「流夢のご飯食える…」
それだったのね。キラキラした目の意味は。
「なにか食べたいものある?」
「流夢が作ってくれるなら何でもいい」
なんとも嬉しいことを言ってくれるじゃないか
ニヤけそうな顔を抑え「わかった。」と言い台所へ向かう
「何がいいかな〜」
私が得意な料理…肉じゃが!
「肉じゃがでいっか…」と決め作る
……………っ出来たー!
完成した料理を机に並べ、憐を呼ぶ
「れーん、出来たよー」
そう叫ぶと二階から降りて来た
「いい匂いする」
「ありがと。肉じゃがにしたけど…食べれる?」
「ん、食べれる」
椅子に座り、手を合わせ
「いただきます」
ど、どうだろう…
何も言わない憐を見ていると、その視線に気づいたのか、憐は
「すげぇうまい」
と褒めてくれた
その言葉に気分が良くなった私
自分が作った肉じゃがを食べる
…いつもより上手くできたかも
それから数分してご飯を食べ終わった私達はのんびりしている
「暇だね」
「ん、暇だな」
とくに話すこともないので、会話はこれで終了
どこかに出かけるのもめんどくさいし。
しばらくすると携帯をいじっていた憐が私の後ろに来て、ギュッと抱きしめられた
「どーしたの?」
「なんか抱きしめたくなった」
「そっか」
また会話終了
「ねぇ、今日は倉庫行かないの?」
なにか話したくて話題を出してみた
「今日は行かねぇ」
「なんで?」
「お前と一緒にいたいから」
ボッと顔が赤くなる
「なぁ、お前は?俺と一緒にいてぇか?」
セクシーボイスで耳で言われまたまた顔が赤くなる私
「わ、私も、一緒にいたいよ?」
私のお腹にまわっている憐の腕をどけ、憐の方に向きながら言った
「っそうか」
珍しく憐の顔がほんのり赤くなった
「ふふっ」
赤くなったのが面白くてつい笑ってしまった
「笑うんじゃねぇ」
ちょっと不機嫌になっちゃった
「ごめんごめん。憐が可愛いくて」
「俺は可愛くねぇ」
そう言うと憐は私の耳に顔を近づけて
「お前は可愛いけどな」と言った
またまたボッと赤くなった私の顔
今日は顔がよく赤くなる日だなー笑
なんて考えていたら、ずっと視線が…
視線がする方へ顔を向けてみると、そこには私を見つめる憐
って、この家には私と憐しかいないんだけどね
「ど、どうしたの?」
「なぁ、キスしてぇ」
……はっ?
「していいか?」
色っぽい目で見られる。
そんな目で見られると嫌とはいえないじゃん
「ぅん…///」
恥ずかしくて小さい声で答えた私
聞こえてるかな?と思ったけど、奴には聞こえてたみたい
嬉しそうに近づいてきて、私の顎を優しく掴み上にあげる
どんどん憐の顔が近づいてくる
それに合わせて私も目を閉じた
「チュッ…」
最初は触れるだけのキス
でも、どんどん激しくなってきて息が出来なくなった私は、酸素を求め口を開ける
それを待ってましたと言わんばかりにすかさず憐の舌がスルッと入ってきた
「んっ! ふぁ、んー ふっ」
口から漏れる声が自分の声じゃないみたいで恥ずかしい
苦しくなって憐の胸を叩く
それに気づいたのか憐はキスをやめた
キスで骨抜きにされ、ぐったりしている私の頭を憐は愛しそうに撫でる
「悪りぃ、抑え効かなかった」
喋るのも辛いので反論したいところだが頷いておいた
しばらくして動けるようになった私は、なんか外に行きたくなった
「憐?」
「ん?」
「お出かけしよ」
「ん。どこ行きてぇ?」
どこ行こうか…
あっ!そうだ!最近ハマってる…
「憐、お花、見に行きたい」
「は?花?」
憐は私がそんなことに興味があったのが意外みたいでビックリしている
「まぁ、分かった」
そう言うと準備を済ませお花畑へGO→
30分後
キレイな花がいっぱいあるところに連れてきてくれた
「わぁーすごい!いっぱいある」
「そーだな。」
あまり興味がないと思われる憐はさりげなく私の手を握る
そんな仕草にもキュンとする
「じゃっ、行こー」
憐の手を引いてお花畑に入っていく
最初に見つけた花はチューリップの黄色
花言葉は「望みなき愛」
なんか私にあってるな…
次に見つけたのはブルースター
花言葉は「信じ合う心」
前までは誰も信じることなんてできなかった。
でも今は違う。憐のことを信じてる
憐の手をギュッと握ると憐はこっちを向きフッと笑ってくれる
私もそれを見てニコッと笑う
次に見つけたのはスノードロップ
花言葉は「あなたの死を望みます」
怖いでしょ?こんなにキレイな花なのに
キレイな花でも花言葉は怖い
キレイな人でも中身は怖いかもしれないね
最後に見つけたのはイソトマ
花言葉は「狂愛」
この花言葉は憐にあってると思うな
だって憐の愛は狂ってる
私が他の男と喋ったりするとすぐ怒るし、同じ空間にいるな。なんて言われるからね
だけど、私にはその愛が丁度いいんだ
今まで愛はもらえなかったから。
他の人にしたら憐の愛は重すぎると思う
受け止められないと思う
だけど、私は憐を受け止めたいと思った
「もう、寒くなってきたし帰るか?」
「うん。ありがとう憐」
憐にお礼を言うと頭を撫でてくれた
そんなことにもキュンとする
私、相当憐に惚れてるなぁ
「何してんだ?早く行くぞ」
そんなことを考えていると、憐に言われた
憐のこと考えたなんて言えないから「うん」とだけ言っておいた
「憐、連れてきてくれてありがとう」
「ん、楽しかったか?」
「うん」
しばらくすると会話もなくなりうとうとし始める
眠たそうに目をこすっていた
「眠いのか?寝とけ。着いたら起こしてやるから」
それに気づいた憐が言った
「うん」と答える間も無く私は夢の中へ行った…
目が覚めるとここは車…じゃない!
え、部屋?なんで?
あのまま寝ちゃって…着いたら起こしてあげるって言われたよね
「起きたか流夢」
色々考えていると憐が部屋に入ってきた
「え、憐?もしかしてここまで運んでくれた?」
「あ?あぁ」
「なんで、起こしてくれないのよー
重かったでしょ?もぉー…」
最悪だ…憐に体重しられちゃったじゃん
「あ?あれで重いとかありえねぇだろ
軽すぎだ。もっと食え」
いやいやいや、これ以上食べたらただのデブになるって…
「流夢、なんか食いてぇものあるか?」
「え?何処か食べに行くの?」
「行かねぇ。行きてぇか?」
「ううん。家で食べる」
結局、食べるものは憐に決めてもらいピザを食べた
「流夢、風呂」
「あっ、うん」
ご飯を食べ終わってお風呂に入ることになったのはいいんだけど…
私がお風呂に行こうと思い歩き出すと憐もついてきた
「あの…憐?なんでついてくるの?」
洗面所まで着いてくるもんだから思い切って尋ねて見た
すると、は?みたいな顔をされ
「一緒に入るからに決まってんだろ」
と当たり前みたいに言われた
「は?一緒に入る?!無理無理」
「無理じゃねぇ」
「やだ!無理だよ」
「脱げ」
「脱がない」
「脱がしてほしいのか?」
「いいえ、自分で脱ぎます」
私がそう言った途端ニヤーと笑う憐
くっそー騙された!
「脱ぐから後ろ向いてて!」
せめて脱ぐのは見られたくないので、私は憐に言う
でも憐は「早く脱げ」と急かすばかりで全然後ろを向いてくれない
もういいや…と諦めた私は服を脱ぎ、下着だけになった
「やべぇ」
そんな声が聞こえてきたので、憐をみると…
口元を抑えニヤニしているやつの顔が。
「み、みるなぁー」
私は全速力で下着も脱ぎいそいでお風呂に入った
憐のことだから体洗ってやる。なんて言ってきそうだしいそいで体を洗った
ガラガラ
憐が風呂に入ってきた音だ
「お前…端にいすぎだろ」
そう。わたしはお風呂に使っているのだが、1番端に座っている
憐はそう言うと体を洗い出した
憐が洗い終わり風呂に浸かってくると、
「お前もっと近くこいよ」と言ってくる
「いや、」
「んでだよ。一緒に入ってる意味ねぇだろうが」
そう言ったと思ったらチャポチャポと憐が近づいてくる音
やばいと思った時には遅かった
後ろから伸びてきた憐の腕は私のお腹に回る
「ちょっ、離してよー」
「無理だ」
何回言っても聞いてくれない憐にもう諦めた
「ねぇ憐。明日は倉庫行くの?」
「あぁ行く」
憐は私の首に顔を埋めながら答えるのでくすぐったい
ペロ
「あっ…憐?!」
首に顔を埋めていると思ったら首を舐められる
「ちょっ、やぁ。ダメッ」
必死に抵抗するが憐はやめてくれない
「もう無理。上がんぞ」
そう言って私をお姫様だっこし、浴場から出る
体を拭き終わった途端、またお姫様だっこされそのままベッドへ…
「えっ、憐?何すんの!」
「抱く」
その言葉を合図に、憐は始めから深いキスをしてきた
「ふっぁ、ん、ふぁ」
しばらくキスをしていると憐の手が服の中に入ってきた
「ちょっ……っ」
キスをしてるから上手く喋れない
「キスしてんのにしゃべんな」
それから憐にわたしの体を堪能されたあと、憐は
「流夢、可愛い」
と言いながら私の中に入ってきた
「あぁっー」
「る、む…」
「やぁ!れ、ん」
散々激しくされわたしはそのまま意識を飛ばした