椅子に座らされた。

キラキラの銀髪がサラサラと揺れ
整った顔に目が行く。

《どうして、入院してるの》

ノートに書くと絵文字なしに
なってしまって思いがあまり伝わらない

「俺?俺、車にひかれた。」

少し驚いたけど
あんまり気にしちゃいけない。

《なんでそんなに元気なの》

「空にいる妹が悲しむからな」

え?どういうこと?

お空????

《?》

「いや、なんもねぇよ、お前は?」

隠してる?
目を一瞬でそらし
話を変える

《私は》

その続きは、手が震えて書けない、
自分も隠す。

「無理して言うなよ。
仲良くしよーなっ!!」

《うん》

「お前…名前は?」

《おおつき みる》

「すげぇ名前!!ふはは!!」

《銀髪くんは》

「俺の名前は、はら れんと」

《れんとね、わかった。》

「おう!よろしくな、未琉!」

《よろしく、れんと》