「...はッ!!!(いけない、一瞬変な言葉が)お、王子?もう一度おしゃっていただけますか?」






「だーかーらー!なんで侍女はみんなベージュのパンツなの?ってきいたの!」






「お、おおおおお王子!!!!なんでそんなことを...」







「だって、さっきこの城でお仕事している侍女のパンツ見たんだけどみーんな、ベージュだったもん!」








「み、みんなとはまさか、わたしも...」






「うん!もちろんユーリのも見たよ?ベージュでしょ?」






「...ッ///」




真っ赤になって、口をパクパクすることしかできない侍女ユーリ




――ひょいッ





「ん!?」




「お~う~じぃ~???」





「げっ!!アルバート」





王子の襟足をつかみ身動きを止めたのは、王子の一番の側近アルバートだった。




アルバートは、呆れた顔をし、眼鏡をくいっと持ち上げた。






「いい加減にしなさい!!!この時間は、歴史のお勉強のお時間でしょ?」







「えーーー。歴史つまんなーい」




むすっと膨れるアレン、この顔をすると侍女たちは、あまりの可愛さに怒ることができないのだ。






しかし、今アレンを怒ろうとしているのは生まれた時から、仕えているアルバート




「そんな顔しても無駄です!さ。帰りますよ」






...ちぇ。アルバートには、効かないか





アレンは、首根っこを摘ままれたまま大人しく城の中へ戻って行った。