「誰?」
目を閉じてても、鋭い視線を感じる。
「警察。警察。さっきのおまわりさんもう行っちゃったよな。えっと、110番だっけ?」
ヤバイ。
それだけはなんとしても避けなければ!
「んぅ〜」
「うわっ」
しゃがんてる彼に寝ボケた振りして、首に手をかけ軽く抱きついた。
たぶん、硬直しているご様子。
次の瞬間、体が震えた。
太ももを撫で回す手。
動きやすいようにとショーパンを履いてきたのが仇となった。
「もしかして、酒飲んでる?」
たぶん、今、私の頬は真っ赤だ。
いい感じに勘違いしてくれたのはありがたいけど。
彼は私を抱きしめる。
密着度100%の今、心臓が爆破寸前。
特に、私の胸が彼に当たってて……。
そして、お尻の下へと手を滑り込ませた。