「勝手に私のバックあさったんだ!」
「お前だって、俺のこと騙してたじゃん」
そう。
あの時、急に外に出されたから、ソファにバックを置きっ放しで……
斗真はあえてそれを狙ったんだ。
「おかしいと思ってたんだよ。いきなり、泥棒扱いされたと思ったら、家に変な女いるし……」
「詩織、どういうことだよ?」
「……」
「詩織!」
「プライバシー保護の責任があるので言えません」
「へぇー」
妙な笑みを浮かべて、正面から私の座るソファに移動した。
「……っん!」
強引に触れられる唇。
手は私の胸を強く揉む。
「早く言わねぇと、どうなっても知らねぇよ?」
段々と激しくなってくる口づけ。
もう直に私の胸を揉みしだいてる。
こんなの私の知ってる斗真じゃない。
今の斗真の行為に愛は…ない……。
耐えられなくなって、私は観念した。
そして、ことの成り行き全てを斗真に話した。