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本当にあるの?


捨てたとかないのかな〜?




一人、依頼人からのとある物を淡々と探し続ける。



寝室にはないことが分かり、リビングへと移動すると微かにドアを開ける音がした。




うっそだよね?




腕時計を見るも、ほとんど時計の針が進んでないに等しい。



咄嗟に隠れる場所を探したが、リビングにそんなものはなくて……。




一歩、二歩と近づく足音……。




心臓がピッチを上げる。


考えた末、私は床に横たわって、目を閉じた。




足音が止まる。



人の気配をものすごく近くに感じる。