3日後―――
突然、非通知の着信。
「はい」
「あ~俺。久々しぶり、詩織」
「オレオレ詐欺なら、間に合ってます」
「うわ~。待て詩織。切るなぁ~」
なぜに斗真が私の電話番号を知ってるのだろうか。
一度、番号変えてるからそんなはずないんだけど。
友達当たってってとか?
まぁ、斗真ならやりかねなくもないか
「もう、何?」
「久々に会わねぇ?」
嫌だ!って言いそうになるのを一旦飲み込んだ。
いくらなんでもタイミングが良過ぎる。
わざわざ電話かけてくるぐらいだ。
やっぱり、あのネックレス見られてたか?
いや、それとも、単に美緒に逃げられたからか?
もし、前者なら、断れば完全に怪しまれること間違いなし。
ここは安全牌をとった方がいいと思い……
「いいよ。会っても」
その後、詳細を決めて電話を切った。