「美緒ちゃんだよね?」
「はい」
「俺、高嶺斗真。同じアパートに住んでるし、色々よろしくな」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「ちなみに、場所どこ?」
「109号室です」
「隣の隣じゃんっ!」
「美緒ちゃん、歳いくつなの?若く見えるけど」
「えっと……ハタチの大学生です」
「若っ!いいね~」
「高嶺さんも十分若いじゃないですか!おいくつ何ですか?」
「23。一応社会人。新人だけどね」
斗真って名前も歳も、とっくの昔に知ってるよ。
だって、同い歳なんだから。
まだまだ、彼からの質問攻めは続く。