「ふぅ~。とりあえずはこんなもんか!」
生活するのに必要最低限の物だけ持ってきては、この新しく住むアパートに入れ込んだ。
粗方、片付いたとこで、さっそく行動を開始する。
ピン―ポン――
「はい」
ガチャリと音を鳴らして、彼がドアが開いた。
部屋着なのか寝起きなのかは分からないけど、ジャージ姿の彼。
すらりと背が高くて、綺麗な焦げ茶の髪。
少しの間、見惚れてしまって、焦って言葉を発した。
「あ、あの、この前はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
よかったら、これ……大したものじゃないんですけど……」
「別にいいのに……。まあ、せっかくだから、上がってお茶でも飲んでってよ」
おっ!
さっそく、部屋に入ることに成功!