一旦、帰宅してから仕事場に戻る。


すると、一目散に私目がけてタックルしてくるのは安西先輩だった。




「うわっ!」


「詩織。大丈夫か?なんもされてないか?」


「はい。一応、大丈夫です」




異常なほどに抱きしめられ、頭をなでられた。




「まあ、俺は詩織なら平気だとは思ってたがな」


「舟木先輩!」


「なんだと。俺の大事な詩織を!!」




「「お前の(先輩の)じゃないから!」」




始めの言葉は違えど、舟木先輩と私がぴったりとハモる。


くすくすと私たちは笑い出した。