高橋「ずっと好きでした!!」


齋藤「へぇーそう」




あれ?!

今俺告白したよね??



ずっと男子とつるんでる齋藤さんは、
男子よりも喧嘩強くてカッコよかった。



そんな齋藤さんに俺は2月1日。

友達に仕入れてもらった齋藤さんの誕生日の日にあえて告白した。



齋藤「…んで話はそれだけ?あっちにさ、待ってるんだよね、友達。」


高橋「あ、はい」




怖すぎて、付き合ってくださいなんてとても言える雰囲気ではなくて…

思わず齋藤さんが通り過ぎるときにも
肩がビクッとした。





齋藤「フッ。子犬みたい」




初めて笑った顔を見れた。

笑った顔の方がなんかキュンときたよ!


さすがだね、齋藤さんは。
あれだけ男子集めてるだけあるよね。

なんだかしらないけれど、
あの告白されてきた日からずっと付きまとってくる女の子…っぽい顔した男子の制服着た人がついてくるようになった。



高橋「さいとーーさぁあああん!」



屋上から私を見つけては、
大声で叫ぶ。

恥ずかしすぎて顔も上げられないじゃないの。



青島「おい、お前叫ばれてるぞ」


齋藤「あぁ。ほっとけ」


福永「ギャハハ。ひでぇなお前w」



青島優人(あおしまゆうと)
福永雅紀(ふくながまさき)


は、男友達。

前女子に絡まれているのを助けてやったら
いつの間にか隣にいた。



青島「だけどさ、お前あのままほっとくわけにもいかねぇだろ。」


齋藤「まあね」



うん。


まあ、いつかはどうにかしなきゃいけないんだけど

私を女子として扱ってくれた人が


高橋くんが初めてだったからどうすればいいか全くわからないんだ。
2月2日。

今日は屋上から齋藤さんに手を振った。


青島くんと福永くんが
こっちを見てニヤニヤしてたが気にしない。


齋藤さんは呆れ顔だったが、
あれをポジティブに捉えるともう少し頑張れってことだからもっと頑張ろう。



しかし、
最近女子が周りによってくる俺を女子と間違えているのだろうか?
2月3日。


豆まきということで、
俺も齋藤さんの好きな飴をまいてみた。

そしたら
福永くんが笑いながら飴を食べていった。


齋藤さんのための飴なのに…


それから一緒に帰ろうと齋藤さんに言った。



齋藤「勝手にすれば?」



と言われたので、
青島くんと齋藤さんの間に割り込んでいった。

いい匂いだった。