Side來斗

「ん……」

俺は目を開けた。


誰かが俺を呼ぶ声が聞こえたから。


蘭「來斗…?」


そこには、目を覚ました蘭がいた。

來「蘭!よかった…ほんとによかった…
なぁ、蘭ごめんな。蘭のこと信じてやれなかった…」

蘭「ねぇ、來斗…
私ね…來斗は信じてくれるって思った。
すごく辛かったよ…。」

來「っ…蘭ごめんな…」


俺は最低だ。

蘭は俺を信じてくれたのに…

蘭「でもね…來斗、今來斗が私のそばにいてくれる。ただそれだけで嬉しい
だから、もう謝らないで…」

蘭は静かに涙を流した。

來「ごめんな…
ちゃんと、ちゃんと、蘭を守るから!
だから、もう一度、チャンスをくれ」

俺は頭をさげた。

蘭「來斗…私は今でも、王陵のみんなが大好きだよ」

蘭はそういって笑った…