Side來斗


俺たちは、いつものように学校にいく。

『きゃぁぁぁ』


『King5の皆様よっ!』

『來斗様ぁぁ』


あー。うるせ。

よくあんな高い声だせんな。


そんなこと思ってると、女が話しかけてきた。

蘭「おはようございますぅKing5の皆様」


來「あぁ?だまれカス」

蘭「ひっどぉぉい」

悠「うせろ」

蘭「蘭傷つくぅぅ」


そんなことをいうと、

あいつは去っていった。




俺は、花城來斗-raito-

世界No.1の王陵の総長。

そして、『うせろ』と言った奴は、
王陵の副総長、矢蒔悠-yuu-

で、その悠の隣にいる双子は、

南拓-taku-、南湊人-minato-


俺の隣にいる奴は、

真木原裕太-yuuta-


拓と湊人、裕太は王陵の幹部。





俺は、女が嫌い。

とくに、『参賀蘭』みたいな奴。

俺らの外見しかみてない。

馬鹿みたいによってくる女。

女なんてみんな同じだろ。



湊「ねー、これからどーする?」

拓「暇だし、屋上いこーよ!」

悠「そうですね、行きますか。」


裕「はやくいこーぜー!」

來「あぁ。」


俺たちは、屋上に向かった。


ギィ…


湊「あれー、だれかいるよー」

裕「ほんとだ」

來「だれだ」

湊「あ、参賀蘭だー」





「イ…ヤッ…」



湊「なんかうなされてるね、泣いてるのかな?」


俺はそいつを見た。

涙が頬を伝っていた。


湊「おーい、起きろー。ここは僕らの溜まり場なんだけどー。」



「んっ…」



そいつは目を覚ました。



Side蘭

蘭「んっ…」



重たい瞼をあけると、1人の可愛い男の子が私を見ていた。


蘭「だ…れ?」


裕「おい。さっさと起きろ。ここは俺らの溜まり場だ。今すぐ消えろ」


だれかがいった。



やば。私泣いてる…

急いで涙を拭った。

こいつらに見られてないよね…


蘭「King5の皆様じゃないですかぁ、
私になにか用ですかぁ?」




悠「ここは俺たちの溜まり場です。
さっさと消えてください」


なんで、あんたらにそんなこと言われないといけないのよ。



蘭「そんなひどいこと言わなくてもぉ、
私、King5の皆様と仲良くしたいのにぃ
残念ですぅ」



來「チッ」

こいつ舌打ちしたな。

まぁ、あたしもこいつの立場なら、腹立つだろうけど。

蘭「そんなに怒らなくてもいいじゃないですかぁ、じゃあ、皆様のお望み通り消えますねぇ、では。King5の皆様」


來「ささっさと消えろ」


私は、急いであいつの言った言葉を無視して屋上を出た。


ポタッ…


「なんでッ…、なんで、涙なんか…」



苦しい。

やっぱり私には、生きてる価値なんて
ない。

生きてるだけで皆を不幸にする。




あれは、私が小学生のとき。


「やめてっ!蘭には手を出さないで!」


「うるせぇぇぇ!」

「ガシャンッ…パリンッッ」

私を守ろうとお母さんは私を背中に隠す



私は怖くて仕方なかった。


毎日が苦痛だった

私の父親は、あいつは、

いつも私かお母さんに手をあげた。

殴って、蹴って、怒鳴っての繰り返し。

お母さんは私をいつも庇ってくれた。

私はお母さんが大好きだった。

なのに、お母さんを私が殺した。


ある時、あいつは、いつもより狂ってた


「ハァッハァッ…殺してやるよ…」

あいつは、私にナイフをむけて、近づく


「やめてっ…お父さん!」

私は叫んだ。

「うるせぇぇぇ!お父さんだと?
だれがお前の父親だ。」

そしてあいつはナイフを振りかざした。

もう、ダメだと思った。

だけどいつになっても痛みはこなかった

おそるおそる目を開けると、

「うっ…」

お腹を抑えたお母さんがいた。

「お母さんお母さん!しっかりして!」

私は叫んだ。

「ら…んッ?、おか…あ…さんの…ぶ…んまで…い…きて、幸せに…な…る…のよ」

「お母さん!お母さん!嫌、行かないで!」

「くっ…はっははははは」

あいつは笑い出した。

私はあいつをにらんだ。


「あぁ?なんだよ。小さな抵抗か?
はっははは」


あいつは私に近づいてきて身体を触ってきた。


「いやっ!やめてっっ!」


「うるせぇぇぇ!お前も殺してやろうか!あぁ?」

あいつは怒鳴って、私の服を破いた。



そして私は犯された…


あいつは今、警察署にいる。


あの後、警察に捕まった。

そして、私はあの街を引っ越し1人暮らしを始めた。






あーあ。

久々に泣いたなー。

私まだ泣けたんだ。


お母さんがいなくなって枯れてしまうくらい泣いたから、泣けないと思ってた。

お母さん…ごめんね…