「でも、なんで私が?ほかにもたくさん・・・」




その人は、ようやく手を離してくれた。




「さっき君の歌声を聴いたとき、鳥肌が立ったんだ。なんてきれいな声で歌うんだろうって。その瞬間、この子だって思った」




「え、さっきの聞こえてたんですか!?」




「うん、がっつり」




うわーーー!!超恥ずかしいよ~!!!




でも・・・私の声がきれい・・・?うそでしょ?今まで一度もそんなこと言われたことないのに・・・・




うそ・・・なんかすごくうれしい・・・




私は、うれしくて思わず笑顔になった。




その時なぜかその人は、顔を赤くしていた。




ん?どうしたんだろう?