フフフ…。って、翔嘉さんは私の反応を楽しんでいるみたい。
……他の人から見た私と先輩は、恋人同士に見えてしまうのか…。
何だか…イヤだな…。
だって、先輩はどちらかって言うと、地味な私より…そう、佐田先輩みたいな人が一番しっくりくる。何で、私と付き合いたいなんて、言い出したんだろう…。
今までに、仲のいい子なんていなかったから先輩がどんな交遊関係なのか、全く知らない。
よくよく考えて見れば、私は先輩の事をよく知らないんだ…。
その事に別段悲しいとか言う感情はないけど、余計に先輩が分からなくなってしまった。
何を考えているか分からないなんて、ふと思えば…何だか怖いな…。
「でも、里莉ちゃん髪切ると、顔立ちが可愛いのがよく分かるね」
「…へ!?」
