「…里莉?」

「…………!!」


背中に重さを感じて驚いて後ろを振り返りそうになったけど…出来る訳ないじゃない!


私の背中に、先輩が覆い被さるように張り付いていたのよ!?



出来るはずないじゃない!


「あ、あの…先輩…」

「何?」

「…な、何って…それは私のセリフです」



「ん~…? 里莉さんは、俺の胃袋を壊す気ですか…」


「……は?」




な、何? 胃袋を壊すって…、まさか、変なものが入っていたのかな? それとも、嫌いなものが入ってたのかな?


「嫌いなものでも入ってましたか? 何ですか? 今度からいれませんよ」

「違うってば。美味すぎて、腹が満たされてるんだよ」


な、なななな何ッ!?



腰に先輩の手がッ!!

「明日の唐揚げ…楽しみだな…」



耳元で囁かないでぇ~!


背筋がゾワゾワする~!