何? って、思った時にはすでに遅く…。
私は床に転がされた…。


「……………」



私の目の前には、見慣れた天井と先輩の顔…。



え? えぇ?
…何?




「俺を本気にさせたね…」



耳元に先輩の低い声が響く…。

や…。ちょ、ちょっと、待って!!



驚いて私は声を出さないまま…でも、目を丸めて先輩を見ると…。



切れ長の目が細くなって、私を見下ろす。



「……食べるぞ…?」


「ひゃぅうッ!!」




ペロリと、耳朶を舐められた。



た、食べるって…食べるって…。
嘘…!?