「……里莉…」





「ぁあのッ!! ごめんなさいッ!!」







名前を言われて、その反動で、いきなり謝ってしまった…。…うわ…。どうしよう…。



先輩も突然、謝られても「何?」って顔してるよ~!? 絶対に!!







「………それは、何対しての謝り?」







…う…。やっぱり、その突っ込みはするわよね…。



「…ぇと……」






一度、視線を逸らした私は、先輩になんて言えば言いのか分からなくなってしまい、頭の中が真っ白になって何を言い出したのか分からなくなった。





「ぁ、あの。キスされてしまって…先生にッ!! わ、わた…私は、不可抗力です!」





………い、言っちゃった…。



頭が真っ白だとはいえ、何て事を言ってしまったんだ私はッ!?



思わず後ろに下がってしまい、うろたえてしまった。