赤、緑、青、黄色。
四色の色がハート型のガラスがクローバーとなって、私の目の前に現れた。
どこかへ無くした…お母さんから最初で最後のプレゼントのクローバーと同じモノ…。
「指輪にしようとしたけど、気が早いって思ったし、本物のヤツをやる」
箱から取り出したクローバーのネックレスを私につけて、抱き締めてくれた。
「話は、聞いた。けど、俺は気にしてない。里莉が誰だろうと、お前が俺の側にいてくれたらいいんだ」
耳元で囁かれる先輩の声がつい、さっきつけてくれたクローバーのネックレスの存在を思い出す。
「わ、私、私でいいの?」
「お前がいい」
抱き締めてくれて、暖かい先輩脳での中に私は、ウットリと目を瞑ってしまった。
私の…私を寂しさから守ってくれる人。