でも、でもね…。目の前にいる先輩の顔をみたら…全部、先輩に任せていいんだ…って、そう思った。
痛みも、恥ずかしさも、全部全部、先輩がいるから…。
目を合わせれば、優しく笑う先輩…。
嬉しくて、嬉しくて……苦しくて、悲しくて…。
でも、先輩の事が好き…。
好きで、涙が溢れる…。
「……何、泣いてる、んだよ…」
「…せ、せんぱ、い…」
優しく笑いながらも、私の事を心配してくれる。それが、私の寂しさを生めてくれる反面、苦しみが生まれて来た。
白いシーツがまた、揺れて波を見つめて…先輩をもう一度見上げる。
私みたいなガリガリなやせっぽっち奴、こんな優しく…愛しく見つめてくれるんだろうか。