本当は紅茶とかが好きなんだけど、飲めない訳じゃないから「大丈夫です」って答えて先輩からアイスコーヒーが入ったグラスを受け取った。




先輩のベッドを指差して座って。って言ったけど、何だか座りづらくって脇の床に座った。



座った私は、何だか今更ながら居心地が悪くなって、それを誤魔化すようにガムシロップ入りのアイスコーヒーをズビズビと飲んで行く。


「…何から話したらいいのかな…」


言いよどみながら先輩は、私の横に座り込んだ。


何だがそれが無性に恥ずかしくって、少しお尻を動かして先輩から離れる。



……何で。何で、また近付くの? オマケにさっきよりも距離が近いよぉ。



再び先輩から離れようとしたけど、いきなり腰を掴まれて引き寄せられる形になった。


「……なななな何ですかッ!?」

「俺から、離れないで…」


…ズルイよ…。

そんな事、言われたら「イヤ」って言えないじゃない。


「…俺の話し、聞いてくれる?」

ギャーッ!! 何これ? 腰の辺りがゾワゾワして力が入らないッ!?



耳元で囁かれて、私は体を凍り付かせちゃった。

慌てて、私は首を縦に振る事しか出来なかった。




…だけど先輩はそこからゆっくりと話をしてくれた。