アンティーク調のソファに座り、私を見る目はさっきまで怖いと思っていた恐怖を全て吹き飛ばした。
顔は普段と同じようなんだけど、纏っているオーラがいつもとは違う。
香輝だから、だよね。
「は、ぃ…。行きます…」
兄さんと一緒にいる事が苦痛だと思っていても、香輝に会いたい事には変わりはないもん。
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「櫻井さ~ん!! 昨日の美形の人、櫻井さんとどう言う関係?」
「………………」
唖然と、私は目の前にいる女の子たちを見つめるだけだった。
昨日の美形って兄さんの…事かな?
女の子たちは思い思いの発言をして、はしゃいでいる。