ソウタはしぶしぶと言った感じで熱を測ると、案の定の高熱。
「……」
「高熱じゃん、やっぱ。冷えペタと薬持ってくるね」
そう言うと、ソウタは大きな溜め息を吐いてぐったりとベッドに倒れた。
体調が悪いのを認めたくなかったんだろうな。毎日遊び回って飲みたい放題好き勝手やってるからそうなるのに。
あたしもこれからの事を思うと不安になった。
「はい、冷えペタ。貼るよ?」
返事も待たずにソウタのおでこに押し付けると、またもや手を掴まれた。
「それ貼るぐらい自分で出来るっつうんだよ、お前は俺の母ちゃんかよ」
「…ソウタって本当に可愛くない弟だよね」
捕まえようとする腕を無視しておでこに貼り付ける。よし、完了。