消え入りそうな声で問い掛けた。



「もう明日になったら、この気持ちも全部無かったことにするの…?」



ソウタの表情からは何も読み取れなくて、口を開いて近づいて来たソウタはこう言った。



「…明日になったら、な。今だけは良いだろ?どうせ明日になったら全部無かったことになるんだから」


そう言ったソウタの表情と瞳が悲しそうに悔しそうなのをあたしは見逃さなかった。



言いながらあたしとの距離を詰めたソウタはあたしの手を引く。



「…ずっと好きだったんだよ」



小さな声でそう呟きながら、あたしの手を引くソウタにどうしようもなく泣きたくなった。