川杉が帰った後、すぐ夕飯作りに取り掛かった。



「…あれ、卵何個入れれば良いんだっけ。二個?三個?」



材料の目安が分からなくなって、独り言をぶつぶつ呟いてた。



「…三個、で当たってるよね?絶対、うん」


「独り言うるせぇな」



ビックリして、肩が揺れた。
聞き慣れた不機嫌そうな声に、後ろを振り向くとそこにはやっぱりソウタが居て。


「…なっ、なんで居んの⁉︎」


「居ちゃ悪いかよ」


寝巻き姿で冷蔵庫を開けてミネラルウオーターを飲むソウタ。