……このまま川杉と付き合ったら楽になれるんだろうか。
ソウタに向いてた気持ちがいつしか川杉に向くようになるんだろうか。
そんなことを一瞬考えて、川杉の顔をボーッと見つめた。
「なに?」
「なにもないよ」
パッと視線を逸らしてそれから放課後になって帰るまであたしは川杉のほうを一度も見なかった。
一瞬でも、なんて最低なことを考えたんだろうあたしは。人を利用するなんて最低だよ。
考えごとをしながら、帰り道をノロノロと歩いた。
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