「ちょ…っ、重い!」
あたしの体に体重を預けるソウタを、押し退けようと思いっきり押すけど、動こうとしないソウタ。
「うっせぇな自分の部屋で寝ろっつってんだろ」
「こっちで寝たいって言ってんじゃん!」
「俺みたいに風邪引きてぇのかよ」
そう吐き捨てるように言うと、腰を上げてそのまま自分の部屋に行ってしまった。
……あ、怒らせた。
ソウタはソウタなりにあたしのこと心配して言ってくれたのに、声を上げて馬鹿みたい。
また自己嫌悪に陥って、ソウタに謝りたくなったし、迎えに来てくれてありがとうとも言いたかった。