数秒の間が空いた後に、ハッキリした声で、



「……抵抗しなかったのはお前だろ」



目を合わせられなかったあたしとは対象に、ソウタはハッキリと真っ直ぐにあたしを見てそう言った。



「……そういうんじゃ、なくて!なんであたしにーー」


「ムカつくからちょっかい出しただけだろ。それ以外に何があんの?」



そう言い放った冷たい瞳で見下ろされた。やっぱりソウタはあたしに意地悪しただけだったのに、あたしはそれ以外になにかを望んでた。



「…だよね。」



……本当に、馬鹿みたい。



今にも泣きそうなのを堪えて、家の中へ入った。