携帯のメールに気付いて、携帯を開く。



するとそこにはあたしの悩みの元凶のソウタからで。



「お前どこにいんの?」っていう素っ気のなさすぎるメール。


「バー」ってだけ返すと携帯をカバンにしまって、恵とガールズトークを始めた。




「飯がねぇんだけど」とか怒っても、今日は無視するもん。いつも帰ってこないソウタが悪い。ならあたしだって好き勝手やるもんね!



「……おぉ…うん、結構な…おぅ、迎えに?あぁ、分かった。じゃーな。」



圭人君の携帯の会話が耳に入ってきて、もしかしたらソウタかもしれないと考えてしまった。



「あはは!春泣きそーな顔してるぅ〜!この酔っ払ーい」



「あんたが酔っ払いでしょうが恵さん。今日はもう終わりです。」



若干涙目のあたしを見た恵が大げさに声を上げた。それを抑える圭人君。優しいなぁ。



「えぇ〜あり得ないんだけどぉ〜なんで圭人君が決めるわけ?」



「とりあえず、明日がキツくなるだけだからもう飲まない方が良いですよ酔っ払い」


「うっさい毛糸」



恵が嬉しそうに圭人君のほっぺをつねって「毛糸〜」なんて言う。幸せそうで泣きそうになった。良いカップルだと思うんだけどな。