そのあたしの隣には、ソウタ。 圭人君に向かって「もっと上手に口説けよ」なんて言ってた。 「春子。それおかわりすんの?」 「…春子ぉ?あたしの名前ただの“春”なんだけど!おかわり!」 「だったな。なんか二文字って呼び辛いんだよな」 恵にはさん付けなのに、あたしには呼び捨て。それが嬉しかった事覚えてる。 持って来てくれたカクテルに口付ける。 美味しくてたくさん飲んでしまいそうになる。