ーー2年前を、思い出してた。



「……あたし達って、仲良かったよね…?」



懇願するようなあたしの問いに、ソウタがほんの少しだけ驚いたような顔をする。



「……さぁ。そうだったか?」



冷たい声色に何故だか泣きたくなる。



「つーか、もう休みてぇ。出てってくんねぇ?」



面倒くさそうに吐かれた言葉に、ハッとする。「あ、ごめん。今出るっ」そう言って慌てて部屋を出ようとするあたしの背中に、「さんきゅ」って声が掛かる。