ずっと避けられてたんだ。 これくらいいいだろう。 「茅、起きろ。」 茅の肩を揺すり起こす。 「……ん……わかたくん……」 「顔あげて。」 俺はまだ寝ぼけ眼の茅にキスをした。 トローンとした目で俺を見上げている。 これ以上はダメだ……。 「お前、もう帰れ。17:00だし。」 「あ、ホント!」 茅は時計を見て荷物をまとめ始めた。 あんまり動揺してないってことは 夢の延長と見なされたかな……。