環方くんの熱が私にも伝わってるみたい……。
でも今は照れてる場合じゃないよ……。
「……お前が……俺のこと避けてばっかりだから……」
「え……」
避ける?
「やっぱり俺やり過ぎたかな、ってスゲー悩んだ。」
「まぁ、やり過ぎとは思うけど。
避けてはいない……こともないか……。」
実際環方くんと目をあわせて話すのだって久しぶりだ。
「……悪かった。大事にしたいんだ。
会いたくて仕方なかった。
学校の……いや、図書室の外ではお前とは会えないと思ってたから……
今日来てくれてホントは超舞い上がってる。
なのにこんな情けない姿で……。」
環方くんのまぶたは閉じかかっている。