「お前以外、どうでもいい。」



嬉しいっ

嬉しいっ……


環方くんの黒髪に優しく触れる。



環方くんもそれに気付き、

少しずつキスする位置を下にずらしていく。



「……っ……キーンコーンカーンコーン



そのチャイムに環方くんは動きを止めた。



「環方くん……チャイム……下校時刻……
図書室出ないと……」



私は必死に訴える。



思い出したけどここ学校!

なんてことしてんのよ!私!




環方くんは私の動揺に気付いたようで、
私の上から退いた。