授業が一回終わり、休み時間中に私たちは教室に戻った。
「か、茅っ!」
私たちに気がついた千夏が素早く私に近づく。
「茅大丈夫!?
ごめんね、私も行けばよかったの……」
「大丈夫だよ。未遂で環方くんが助けてくれたから……。」
「環方……。」
千夏は環方くんを見上げた。
「とりあえず助けてくれてありがとう……。」
ち、千夏が大嫌いな環方くんにお礼を言った!
環方くんは満足そうに笑い、私たちに手を振って、席に戻った。
「千夏、環方くんに教えてくれてありがとう。」
「ううん!ホント良かった!」
千夏は私にギューッと抱きついた。
そうして事件は無事終わった。