「っかたくんっ……なんで……」


「竹田が……

知らない1年がお前を連れてどっか行ったって……。
ホント……焦った……」



千夏が……。



て言うか、焦った、って……。



「何もされてないか?」


私はコクリと頷いた。


「どこ触られた?」


私は涙を袖で拭いながら、

「手とか肩とか、太ももとか……」

と言った。


気持ち悪いのを思い出して、また涙が出てきた。



そんな私の肩を環方くんはぺしぺしと払った。


「これでヘーキだ。」



手もぎゅっと握って、優しくさすってくれた。