「付き合ってもないのに……
こんなこと……。」
でも茅は抵抗しようとしなかった。
「うん……。ごめん……」
小さなこいつをさらに強く抱きしめた。
その時、茅は腕を俺の背に回し、セーターをぎゅっと掴んだ。
これはもう、俺のこと好きだろ。
好きじゃないやつにこんなこと……
しないだろ?
俺は茅から身を離し、肩を掴んで向き合う。
茅の顔は真っ赤だったが、今度は目を逸らそうとしなかった。
少しずつ茅の顔に自分の顔を近づける。
静かな空間。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…