放課後、図書室のいつもの場所へ行くが、

茅はまだ来ていなかった。


まぁ、いつも遅いしな……。


俺は耳にイアホンを差し、音楽を流し始めた。



いい曲……。



リズムに乗ってソファーのひじ置きを指で弾く。



そんなとき、視線を感じ、顔を上げた。



本棚の方にポツリと立つ女がいた。



茅。