「……私……」



言葉が出ない茅に代わって男が口を挟んだ。



「アンタさ、もっと彼女大切にした方がいいんじゃない?」



っ、てめーに何がわかるんだよ!



コイツが一番ウゼー……



「分かった。悪かったな。」



男に背を向け、茅を連れて人気のないベンチへ向かった。