うぅ……緊張する……。 「あの……今週の……土曜日か日曜日暇?」 環方くんは少し目を見開いて、 驚いているようだった。 「それ……デートに誘ってるわけ?」 「いや……その……千夏も部活だし、 お母さんもお父さんもいないから……」 つまりデートに誘ってるんだけど……。 素直になれない……。 「…………。 いいよ。どっちも暇。」 「ホントっ!?」 思わず笑顔がこぼれた。